Sports Physical Therapy Seminar 2010
『ACL再建術前後のリハビリテーションの科学的基礎』
【第6回セミナー開催要項】
1. 日時:2010年3月21日(日曜日)10:00-16:30、22日(月曜日)9:30-14:40
2. 会場:横浜市教育会館ホール
4. 参加費:15,750円、学生6300円(大学院生・25歳以上は除きます)
【お申込み先】
【プログラム】
9:15 受付開始
10:00-11:00 セッション1:ACL損傷に対する治療法の選択とタイミング
座長:渡邊裕之(北里大学)
①短期成績 (山内弘喜:広島国際大学大学院)
②長期成績 (生田太:大浜第一病院)
③手術のタイミングと術前リハ(松島愛:船橋整形外科)
11:10-12:10 セッション2:再建術の基礎
座長:鈴川仁人(横浜市スポーツ医科学センター(YSMC))
①固定法のバイオメカニクス(小笠原雅子:YSMC)
②固定法のバイオロジー(小林匠:YSMC)
③術式選択(和田桃子:YSMC)
12:10 講演1:ACL再建術の基礎科学
講師:福林徹(早稲田大学)
(Lunchon seminar: 協賛ナップ、伊東超短波)
13:20-14:20 セッション3:再建術式
座長:片寄正樹(札幌医科大学)
①BTB(菅原一博:札幌医科大学大学院)
②多重折りSTG(池田祐真:札幌医科大学大学院)
③Double bundle STG(中田周兵:札幌医科大学大学院)
14:20 講演2:私のACL再建術①
講師:鈴木英一(汐見台病院)
15:00-16:00 セッション4:術後管理(-2W)
座長:蒲田和芳(広島国際大学)
①炎症対策と生活管理(杉野伸治:貞松病院)
②可動域制限の是非(一瀬浩志:貞松病院)
③荷重時期(能由美:いまむら整形外科)
16:00 講演3:私のACL再建術②
講師:清水邦明(横浜市スポーツ医科学センター)
16:30 終了
第2日(平成22年3月22日)
9:15 受付開始(1日目受付)
9:30-10:30 セッション5:術後早期(2-12W)
座長:大見頼一(日本鋼管病院)
①可動域と膝の筋機能(小笠原一生:国立スポーツ科学センター)
②CKCと基本動作(宮本謙司:青葉さわい病院)
③固有受容とバランス機能(佐藤孝二:福岡和仁会病院)
10:40-11:40 セッション6:術後後期(12W-)
座長:加賀谷善教(昭和大学)
①OKCトレーニングの安全性と実施時期(佐藤正裕:相模原協同病院)
②ランニング開始時期選択の基礎(川崎渉:昭和大学大学院)
③ハムストリングス再生と強化法(倉持梨恵子:帝京平成大学)
11:40 講演4:私のACL再建術後リハビリテーション①
講師:前田慎太郎(佐々木病院)
12:10 Lunch seminar(協賛:伊藤超短波) 内容:未定
13:10-14:10 セッション7:競技復帰
座長:永野康治(早稲田大学)
①復帰基準(坂田淳:横浜市スポーツ医科学センター)
②復帰時期(松木仁志:早稲田大学大学院)
③再発の疫学・メカニズムと予防法(窪田智史:広島国際大学大学院)
14:10 講演5:私のACL再建術後リハビリテーション②
講師:吉田昌平(京都地域医療学際病院)
14:40 終了
【プログラム解説】
1. セッション1:ACL損傷に対する治療法の選択とタイミング
① 短期成績
② 長期成績
③ 手術のタイミングと術前リハ
<内容>
最新のACL再建術の治療成績について、短期成績(2年程度)と長期成績(7年以上)とに分けて文献を調査する。特に複数の再建靱帯を用いるanatomical reconstructionがどの程度臨床成績上優位と言えるのかについて結論を得たい。
また、1990年代初頭より、ACL損傷から再建術実施日までの理想的なスケジュールについての議論が盛んとなってきた。その経緯を踏まえて、ACL再建術を実施する最適のタイミングと術前リハについての文献を整理する。
2. セッション2:再建術の基礎
① 固定法のバイオメカニクス
② 固定法のバイオロジー
③ 術式選択(トンネル位置・グラフト・ノッチプラスティ)
<内容>
再建術の進化は再建靱帯の固定法のバイオメカニクスおよびバイオロジーの進歩に裏付けされてきた。その経緯を踏まえて、固定方法によって再建靱帯の修復や破断強度、異常生着の可能性などについての情報を整理する。
また再建術の実施に際して、固定法以外にトンネルの位置、ノッチプラスティなどといった選択肢が存在する。これらの変数について文献的に整理し、再建術の現状を整理する。
3. セッション3:再建術式
① BTB
② ST 3-4
③ Double bundle STG
<内容>
グラフの選択と解剖学的再建による術後成績の相違について、1990代後半より議論が深まってきた。このセッションでは上に挙げた代表的な再建術式について、それぞれの長所と短所を整理する。なお、術式別の術後成績についてはセッション1に範囲とする。
4. セッション4:術後管理(1-2W)
① 炎症対策と生活管理
② 可動域制限の是非
③ 荷重時期
<内容>
再建術直後の管理の重要性については、Shelbourne(1991)以来注目されるようになり、術後の炎症対策や生活管理、術直後からの完全過伸展の回復、荷重のタイミングなどについてより積極的な方針が提唱されてきた。その結果、術後の機能回復の効率化が進む一方、プログラムの加速化による弊害に基づきそれらに対する批判的な論文も存在することは事実である。こらの術直後のリハビリテーションの方針について、現時点での結論を得たい。
5. セッション5:術後早期(2-12w)
① 可動域と膝の筋機能
② CKCと基本動作
③ 固有受容とバランス機能
<内容>
術後2週間程度経過し、再建術による炎症も沈静化することにより機能回復に向けたリハビリテーションが加速される時期である。一方で、再建靱帯の正常な成熟を促すため、機能回復と再建靭帯の保護との理想的な妥協点を探ることが求められる。この観点から、可動域と筋機能との関連、CKC・歩行・階段昇降などのADL上の基本動作の実施方法、そして固有受容機能改善のためのリハビリテーションについて、理想的なプログラムとその効果について整理する。
6. セッション6:術後後期(12w-)
① OKCトレーニングの安全性と実施時期
② ランニング開始時期選択の基礎
③ ハムストリングス再生と強化法
<内容>
術後12週間経過し、再建靱帯の再血行とともにトンネル内治癒が得られ、再建靱帯の安定性や強度にある程度の回復が得られている時期である。この時期におけるリハビリテーションの方向性について各項目に関して整理する。特に最近のトピックスとして、ハムストリングスの再生の可能性に注目されており、ハムストリングの積極的な筋力強化の開始時期を遅らせるプログラムが提唱されている。この点についても最新の知見を交えて整理したい。
7. セッション7:競技復帰
① 復帰基準
② 復帰時期
③ 再発の疫学・メカニズムと予防法
<内容>
術後6カ月経過し、早いプログラムでは競技復帰が許可される時期である。この時期の競技復帰までの安全かつ合理的なプロセスおよび再発予防について最新の知見を整理する。
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